宅建(宅地建物取引士)の試験勉強をされている方も多いと思います。
そろそろ参考書を開き出したという方もいれば、一応一通り目を通したという方もいると思いますが、まだ試験日まで時期があるので、内容が頭に入っていっているとしても、ぼんやりと、だと思います。
さらには毎日きちんと参考書を開いたり過去問アプリを試しているものの、進歩している感覚がつかめずに、なんか受かる気がしない・・・と落ち込んでいる方もいると思います。
宅建は勉強を始めた段階は皆不安に思うそうですよ。
国家試験の宅建であるものの、国家試験の中でも比較的簡単だということで始めたものの、独学にどんどん不安を覚えてきている・・なんてこともあるかもしれません。
今回は、そんな方へ送るとにかく「繰り返すこと」の大切さを書いてみようと思います。
必要な見直し回数は3回、できれば5回
宅建を独学で勉強しようとする場合、問題集や過去問を繰り返し解くということが何より大事になってきます。
巷では、宅建の勉強では、3回繰り返し解く必要があり、余裕があれば5回繰り返すのがベターと言われます。
実際、1回目から5回目まで繰り返し解いた際の変化は以下のようになります。
1回目
一回目は、問題を解き始めるものの、意味がわからず、文章の途中で何度も振り出しに戻ります。
言葉が頭に入ってこず、読んでいるようで読んでない感覚があったりもします。
それでもなんとか答えを出してみると不正解。
理解度の欄に、ばつ印”X”を機械的につけていくかのような作業が続きます。
眠気もあり、問題がわからないことのイライラもあります。
2回目
一度問題集をやり終えたことの誇らしさで、2回目は解けるだろうと高を括るものの、一度本当に解いたのだろうかと不思議に思えるくらい見たことのない問題ばかりです。
再度読んでも意味もわからず、単に答えを暗記しようとし始める自分もいたりします。
2回目でこんなにわからないのだから受験をやめようかということも頭をよぎったりします。
でも言われた通りひたすらこなす日々です。
3回目
あれ、この問題見たかな?と思えるような問題があることに気づきます。
全く頭に入らなかった文字が、なんとなく読みやすく感じるようになってきて、眺めるだけだった解答欄の説明を理解しようとし始めます。
一度理解できると、表現は難解なものの内容はシンプルであることも多く感じます。
ただ3回目でも正解率は高くならず、こんなにやっても間違っているのだから向いていないんだろうなあ、と軽く絶望しながらこなし続けます。
4回目
見たことある問題ばかりに感じられ、ようやく◯と✖️を理由をつけて回答できるようになっていきます。
この問題はここがネックだったっけ?と、以前どこかで見かけた解答欄の説明をうっすらと思い出し始めます。
間違った問題も解答欄を読んで理解しようと努めることができます。
理解ができる自分に少し自信が出てくる頃です。
5回目
答えを◯✖️で理由とともに言えるようになります。
また、問題が「このケースであれば」と別のケースに関しても考えながら問題を読むことができます。
正答率が上がり、自分に自信がつくとともに、わからない問題をもう一度読みなそうというモチベーションに繋がります。
こう見てみると、やはり5回は繰り返すことが必要なんじゃないかしら。
勉強時間300時間をどのように配分するか
宅建合格に必要な勉強時間は約300−400時間と言われています。これは、約300−400時間勉強すれば必ず合格できる、というものではなく、合格にはこれくらい必要である、という目安です。
もちろん既に不動産関連の仕事についていて知見があればもっと短時間で合格できる人もいますし、予備知識が全くない場合は500−600時間あっても良いかもしれません。
もし必要勉強時間が300時間だとして、この300時間をどのように配分するか、ということがまずは大事です。
例えば、1日10時間勉強して30日で終える方法もあれば、1日3時間を100日間勉強する方法もあります。
人にもよりますが、できれば後者の方法がオススメです。
単純に、300時間単に勉強すれば良い、というものではなく、日数があればあるほど繰り返し勉強することの効果が出る、からです。
例えば、10分前に解いた問題をまた解いてみると、ほとんどの人が正しい答えをまだ覚えていると思いますが、2週間前に解いた問題を再度解くと忘れていることがあります。またそこで解くことによって、より記憶に定着する、という現象があります。
短い時間で繰り返し同じ問題を解くと、その瞬間は覚えていますが、長期的な記憶には結びつきづらいため、同じ繰り返し解く、という作業であっても、長期的な期間において何度も何度も繰り返し解くことが大事であると言えます。
まとめ
宅建の勉強は最初は大変ですが、理解できないとガッカリせずに、まずは5回繰り返し同じ問題を解いてみましょう!きっと変化が現れてくるはずです。
応援しています!