コロナ禍によって経済も減速し、ジョブマーケットもやや元気がなくなっているようです。
観光産業や飲食店のようにコロナの打撃をもろに受ける産業以外でも
物流の滞りによって製品が作れなかったり
クライエントの減収やビジネス減によって収益が落ち込む企業もあり
直接的とはいかなくても多かれ少なかれ間接的に打撃を受けているところがほとんどです。
ビジネスの落ち込みは少なくても、さらなる減速を恐れて雇用には慎重にもなっています。
とはいえ、
全く仕事がないかというとそうではありません。
コロナ禍のテレワーク加速化によってより強みが増した企業もあれば、時代の流れとして必要とされている仕事もあります。
むしろ、今求人を出しているところは元気がある会社と言えるかもしれません。
そして、転職に最も大事なのは、相手が必要とするスキルを持っているということ。
これからどんな力をつけたらいいか、どんな資格をとったいいか悩んでいる人も参考にしてみていただければと思います。
今回はコロナ禍でも転職できる人の特徴とそのスキルをご紹介します。
ITに強い
コンピューターサイエンスの学位を持っていたり、プログラミングができるとこれからの時代は重宝されます。
金融業界もデジタルフォーメーション(DX)によってさらなるI T人材が求められており、単に金融の知識やバッググラウンドがあるだけではなく、実際にコーディングなど手が動かせる人やシステムの中身が分かる人を探していることが多くあります。
ただし、金融業界の中でも、バックオフィスとしてのシステムサポートITと、アルゴリズム開発などを任されるフロント系ITがあり、それによって給与も将来性もやりがいも変わってくるので、仕事を探す際はどちらが自分に合っているかを見極める必要があります。
オルタナ投資に精通している
金融業界はオルタナ投資といってこれまでの伝統的資産(株や債券など)の投資から
プライベートエクイティやベンチャーキャピタルなどの
非伝統的な資産への投資に大きく変わりつつあります。
そのため、アセットマネジメント業界では、「オルタナ投資」に関するポジションが数多く出ています。
別記事で詳しく書きますが、日系企業の場合は運用やプロダクトマネージメント、規制対応に関する仕事が多く、外資系の場合はオペレーションマネージャーや機関投資家対応としての営業やクライエントサービスの仕事が多く印象です。
そのポジションによって少しづつ求められるバックグラウンドが異なりますが、プライベートエクイティの流れを一通り知っている、リスクマネジメントができる、特定の業種に強い人であると採用される確率が高くなります。
コンサル分野で経験がある
今企業が探している人材の特徴として「問題を解決できる人」というのがあります。
これまでは営業でイケイケな人や、MBAを保有している総合職系の人が求められていましたが
今は、ITやクラウドの知識などを駆使した「ソリューション型人材」が求められているようです。
というのも、会社自体が過渡期にあり、デジタルトランスフォーメーション見られるように
積極的に変化を遂げなくてはいけないため、
「この作業をどう効率化できるか」
「どんなシステムを導入したらいいのか」
「膨大に増え続けるデータをどう活用していくのか」
「必要な人材はどんな人材か」
などを一度に考えなくてはいけません。
そういった全体像に精通しながら、企業の現状を把握し、テクノロジーにも詳しく、提案をしていける人材というのが一層求められていくようです。
また、システム導入に関しては、リープフロッグ現象といって最新のシステムを高いお金をかけて導入していたものの、さらに最新のシステムが次々と登場するので、既存のものがあっという間に「古いシステム」になってしまい、にっちもさっちも行かなくなるという現象があります。
iPhone8を購入したらあっという間にiPhone X 10, 11と出てきてしまったりするのと似てますね。
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理系のバッグクラウンドが強い
そして理系の方に朗報。金融はこれまで文系の方が就職する業界でもありましたが、今後より理系色が強くなっていくと思われます。
企業は、来るべきビッグデータやITの時代に備えて、数学に強い人材を求めているからです。
また、データサイエンスや人工知能の分野においても活躍できる分野が多くあり、
ファイナンスエンジニアリングなどは文系の人がそうそう簡単に入れる分野でもないので
競合者もグッと少なくなります。
また、必要となるプログラミング言語はPhythonが多いですが、Rなどの統計言語も必要とされる場合もあり、どちらの場合も数学の考え方を知らないと活用できない分野でもあります。
まとめ
今回は金融業界においてひきがあるスキルをご紹介しました。
時代の流れがかつてないほど早いので次々と新しい仕事が出てくることが予想され、
その中で特に大事になってくるのは
「専門性」と「変化に強い柔軟な考え方」と「ポータブルスキル」
だと予想されます。