ヨーロッパで働きたい、という場合、ヨーロッパの転職市場で求められるスキルを身につける必要があります。
日系企業であっても、ヨーロッパで求められるスキルというのは、日本で求められるスキルとは異なることも多く、その国別の特徴をきちんとつかんでおくことも重要です。(国別については今度別記事にまとめます)
海外拠点の日系企業が現地採用スタッフに求めている特性は以下にまとめています↓
また、ヨーロッパ市場に入っていく際に求められる基本的なスキルと、そこで生き残るスキル、キャリアアップしていくスキルというのもそれぞれ異なるものです。
今回は一般にヨーロッパ市場に入っていく(日系企業で仕事を見つける)際に求められるスキルについて紹介していきます。
社内でのキャリアアップに必要なスキルはまた別の記事にまとめる予定です。外資系の企業への転職についても別記事でまとめます。
高い英語力
言わずもがな、高い英語力が求められます。外資系の企業で働く場合は当然ながら、現地採用で日系の企業で働く場合も、他のスタッフとの差別化のために高い英語力というのは必要になります。
ヨーロッパのビジネスはユーロという通貨統一にも象徴されているように、ヨーロッパの他国とビジネス連携を取る場合が多く、ほとんどの場合他のヨーロッパ諸国とのコミュニケーションが入ってきます。
ヨーロッパ諸国とコンタクトを取る場合は当然英語になるため、英語の能力は必要になります。
各ヨーロッパの言語能力
イギリスで働く場合は英語ですが、フランスで働く場合はフランス語、ドイツで働く場合はドイツ語が必要になります。スペインやイタリアも同様にスペイン語やイタリア語が必要になります。
ベネルクスのような小さな国は、フランスやドイツなどと比べて国際化が進んでいるため英語ができれば良いとされていますが、それでもオランダはオランダ語、ベルギーはフランス語、ルクセンブルクはフランス語とドイツ語ができると尚良いでしょう。スイスは各地域で異なるので、フランス語・ドイツ語・イタリア語の中から自分が行きたい地域の言語が必要になります。
フランスやドイツのように、国が大きく市場が大きければ国内での販売や取引が増えるので、自然とビジネスにおいても国内に目が向くようになり、自国の言語ができる人を採用する動きが強まります。
また、言語にプラスして、その国のビジネスマナーや風習なども知っているとベターです。
ひとくくりに『海外』と言っても国ごとに言語も風習も異なるため、前もってきちんと準備しておくことが必要ですね。
簿記
ヨーロッパにある日系企業で働こうとする場合、簿記を身につけておいて損はありません。
目標とする国の簿記資格であればなお良いですが、日本の簿記であっても日系企業で働く場合は重宝されます。
というのも、
ロンドンにある大拠点で働く場合はより仕事が細分化されていますが、ヨーロッパ大陸にあるメーカーで働く場合は規模的に50−60人のオフィスに勤務となり、その中で日本語を活かして営業セールスマンとして働くか、アドミニストレーターまたは経理として働く場合が多く、簿記があると経理の仕事につきやすいという特徴があります。
また営業として働く場合でも、簿記を知っておいて損はないでしょう。
現地の簿記を学ぶ必要はあるものの、連結決算などの必要性から日本の簿記を知っていることは基礎とされます。
ITスキル
昨今のネット時代にITスキルは不可欠です。ビジネスの多くの部分でシステム化が進み、システムをうまく使いこなせる力=仕事の効率性に結びついています。
また、MS Officeのワードやパワーポイントのみならず、Excel VBAやマクロに関しても詳しいとよりチャンスが多くつかめるでしょう。
Web designに必要な知識やブログ立ち上げスキルは今のところ企業においてIT部門以外に必要とされていませんが、今後さらにIT化が進むため、時代に対応したスキルを身につけておくと新しいプロジェクトができた際に任される可能性が増えるでしょう。
まとめ
ヨーロッパの日系企業で働く場合には、ヨーロッパの日系企業の求人に沿ったスキルを身につけておく必要があります。
エンジニアやリサーチャーや、弁護士や会計士など専門性が高いスキルであれば別ですが、総合職のようなジェネラリストでやってきた場合の転職に必要なスキルは英語・簿記・ITが基本になります。
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