先延ばしに悩んでいる人は割と多いようです。「先延ばし」は、英語ではprocrastinationと言います。
明日に試験が迫らないと試験勉強が始められない、やらなくてはいけない課題やプロジェクトをついつい後回しにしてしまう、などなど、どうしても重い腰が上がらないと悩んでしまう理由はなんなのでしょうか?
昔はそれなりにテキパキしていた気がするけど、いつから自分はこんなになってしまったのか・・・と頭を悩ませる日々です。
仕事にも影響が出てしまわないか不安ですね。
突き詰めて研究すると、脳科学や心理学など様々な分野から研究が進められていて、脳の仕組み上の問題なのではないか・・という説もありますが、人によって理由は様々です。
今回はその代表的な原因と言われるものを解明します。どうして自分はこうなんだろう、、と悩んでいる方は参考にしてみてください。
自信がない
単に怠け者というふうに捉えられがちですが、先延ばしをする人は完璧主義である場合が多い、と言われています。
与えられた仕事やタスクに対して、心の奥底では達成できる自信がなく、動き始められないというのが主な理由です。
自分自身が「自分にはできなそうだな」と感じていること自体をメタ認知できずに、心の中に不安が隠れているということがわからないでいる人も多くいます。
どこから手をつけていいかわからない
与えられた課題が大きすぎる場合に、全体像を把握してからではないと動き出せない人もいます。
また、与えられた課題のなかに幾つかのサブタスクがある場合、いくつかのことはできそうだけれど、残りのタスクはどうやっていいかわからない、という場合、通常であれば「できることから始めよう」となりますが、先延ばしをする人は、軽いパニックになってしまう場合があります。
大きな課題を自分なりに「できること」「人に聞かないとわからないもの」などの小サブタスクに分けるのが苦手なために起こりうる現象です。
できそうなタスクを見分ける練習をすると良いでしょう。
報酬機能がうまく作動してない
今の頑張りが将来の努力に繋がる、と信じることによって人間は頑張ることができますが、先延ばしをする人は、その努力の意義を見つけることができない人が多くいます。
「こんなことやって何になるの?」とか、「半年後の試験勉強を今日やっても明日やっても変わらないから明日やろう」などと、将来の価値に対する報酬に現在の時点で価値を見出すことができません。
報酬を低く見積りすぎて、報酬を割り引いていると言えます。
タイムマネジメントができない
先延ばししてしまう人の中には、心理的に深い理由があるわけではなく、純粋にタイムマネジメントが上手ではないという人もいます。
一つのことに手をつけて、それがいつまでに終わる予定のものなのかをうまく逆算することができない場合は、自分のペースだけを優先して先延ばしをしがちになってしまいます。
衝動性がある
深層心理に関係しますが、ギリギリにならないと動けないという人は、衝動性(Impulsivity)があるとも言われています。
時間をたっぷりとって早めに終わらせる、ということではなくて、「こんな少ない時間でもギリギリセーフで間に合った」という状況に脳が快感を感じてしまうためです。
一度脳が快感を感じると、常にそれを求めて行動するようになるため、何度も繰り返すという現象が起こります。
まとめ
先延ばしの問題を抱えている人はたくさんいますが、理由は人により様々であり、個人にあったトレーニングにより改善していく必要があります。
また、先延ばし癖のために、仕事の評価が下がったり、学校でいい成績が取れなかったりなど、社会生活にも影響を及ぼし、最終的には自信を失ってしまう原因にもなりかねません。
気づいた段階で対処をしていくことが望ましいでしょう。対処方法については徐々に記事をアップしていきます。