人工知能(AI)時代のバーチャル・スラムに見るリスク

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これからの時代は人工知能(AI)の時代と言われていますが、それに伴い

『個人の時代』

 『スコアリングの時代』

『個人の信用の時代』

の時代が来ると言われています。

インターネットにより個人個人が情報を発信できるようになり、個人が単体で自己ブランディングをできるようになる『個人の時代』

アマゾンレビューや食べろぐの口コミや、企業の360度評価のように、個人が個人を評価するようになり『スコアリングの時代』

あらゆる個人情報が企業によって集められ、銀行情報のみならず将来的には買い物情報などの支出情報、人脈ネットワーク情報もデータとして繋がっていき、総スコアによって信用度を計られる『個人の信用の時代』

です。

360度評価やアマゾンレビューに見られるスコアリングー「個人の信用の時代」へ

こうして集められた多くのデータを元に人物があらゆる方向から査定され、高スコアの人のみが社会から恩恵を享受できるとされています。

そんな時代の新たなリスクとして挙げられているのが、

『バーチャル・スラム』

という言葉。

参考本:

おそろしいビッグデータ 超類型化AI社会のリスク

バーチャルスラムとは、一度低スコアを受けた人が、負のループに陥ってしまいそこから抜け出せず、社会的弱者になってしまうという現象です。

今はまだUberやアマゾン、メルカリなどの個々のアプリで評価がつくだけだけど、それが全部繋がるということかなあ。

なんだか怖いですね・・・

実際には中国のアリババ・グループ傘下の信用情報機関「芝麻信用(ジーマ信用)」という会社が、人工知能(AI)を使い個人をスコアリングするサービスを提供していて、様々な会社や機関がそれを社会的信用力として考慮しているようです。

良いスコアを貰えば良いサービスを受けられるという一点理にかなったサービスですが、一度低スコアをもらってしまうと浮き上がることができないとされています。

また、理不尽な理由やエラーで低スコアを与えられるリスクもあります。

前からも後ろから24時間体制で監視されているように感じる「スコアリング」ですが、

情報社会の上でバーチャルなスラムが生まれてしまうという危険性もはらんでいるようです。