デザインとマネジメントの関係が見直されつつあります。
なぜにデザイン?と思った方、あの一大ドイツ帝国を打ち立て民衆の心を動かしたヒトラーが、実は昔とても優しい色使いで絵を描くアーティストだったと知ったら驚きますか?
彼のことは成功者とは決して呼べませんが、あれほどまでに民衆の心を動かすことができたのは、彼のデザイン戦略が優れていたからだと言われています。
また、現在の世界を牛耳ろうとしているGAFAのようなIT企業は、デザインにものすごいお金をかけていると言われています。Apple社の創業者であるスティーブ・ジョブスは、デザインに異常なまでのこだわりを持っていたと言われています。
確かに、Apple社のMacが出た時は、『かっこいい〜!』という不純な動機から使いたくなってました・・。
実はデザインが人の心を動かすマーケティングやマネジメントの成功への隠し玉なのかもしれません。
もちろん何が最終的な成功への鍵であったか、ということを語るのは難しいことです。
特にデザインにおいては、数値化して測ることができないため、
「デザインが良かったから成功した」
と言い切ることはできないかもしれません。
「デザイン」を重要な経営戦略の一つとして織り込んだ経営方法のことを
「デザイン マネジメント」
と言います。
デザインマネジメントでは、製造するモノの形や大きさから使いやすさまで、美しくありながら細かく計算されていきます。
デザインを経営に取り入れれば人の心を動かすことができるのか・・・
そうか、では取り入れよう。
・・・ん?どうやって?
と、デザインに関しては全く力を入れてこなかった、という事業主も多くいると思います。
対象は、エンドプロダクツのデザインもそうですが、パッケージや企業ロゴ、広告などにも当てはまります。
日本は特にデザインに力を入れていないと言われていますが、
欧米とは異なる美学(エステティック)を持っていることも関係しているかもしれません。
デザインに力を入れている会社にとっては、世の中に現存するもののほとんどがデザインを無視して作られていると思えるくらいだそうですよ・・・
その方達には世の中がUgly(醜く)見えるのでは!?
そうはいうものの、デザインに力を入れてその効果のほどを感じたい、という人は、まず
UI/UXについて理解しましょう。
UI/UXとはそれぞれ、UI(ユーザーインターフェイス)とUX(ユーザーエクスペリエンス)と言われ、個々の意味はこんな感じです。
UI(ユーザーインターフェイス)とは、ユーザーの目に触れる部分使用する部分全てを指し、モノの外観、デザイン、フォント、色などを意味します。
UX(ユーザーエクスペリエンス)は、ユーザーが製品・サービスを通じて得られる体験を指し、例えばフォントが読みやすい、触っていて心地よい、見ていて気持ちいいなどの顧客の体感に通じるものです。
「デザイン」の価値を向上させ、上手に適用させていくことで、より顧客にとって心地の良い体験を届けることができるのが、デザイン・マネジメントです。
デザイン・マネジメントを経営に取り込んでみてはいかがでしょうか?