パワハラといっても、毎日顔を付け合わせている上司や同僚との間のコミュニケーションにおいて、どこからがパワハラでどこまでが指導なのかわかりづらいときもありますよね。
仕事がらみの批判やきつめの指導などが絡んでくるとなおさらです。
お互いヒートアップしてしまうこともあるし・・・。
感情的になりやすい上司はなおさらよね
そこで今回は、こんな言動があった場合は黄色信号!(ほぼレットカード?)という事例集を集めてみました。
思い当たる節がある人は、ご注意ください。
「◯◯だったら、辞めてもいいんだぞ」
上司からの「辞めてもいいんだぞ」発言は立派なパワハラです。パワハラが問題となっている現代においても、この発言を不用意にしてしまう上司は残念ながら一定数います。
「嫌だったら辞めてもいいんだぞ」
「できなければ辞めてもいいんだぞ」
「会社に来たくなければ辞めてもいいんだぞ」
「言うことを聞けなければ辞めてもいいんだぞ」
など、いろいろなバージョンがあります。
上司自身も、昔自分の上司に言われたことがあったり、社風的にそういう発言が横行しているというのも原因の一つですが、こちらからすると原因なんて知ったこっちゃありません。
しかも、辞めるか辞めなんかなんて、上司に言われなくてもこっちが決める問題であって、お前に関係ないだろって感じ。
この手の発言をする人は、こういった「脅し」要素がある発言によって相手を威嚇しようという思いが無意識のうちにあるタイプが多いので、変に大人な対応をして理解をしてあげてしまうと、さらにパワハラで追い打ちをかけてくるということがありますのでご注意を。
「お前の代わりなんていくらでもいる」
こんなこと言われてモチベーションが上がる人がこの世にいるのでしょうか?
もちろん、一社員として組織の歯車であることは皆感じているし、自分が辞めれば誰かが仕事を引き継ぐでしょう。人が辞めるリスクを考えて、マニュアル化して組織作りをしている会社もあります。社員の個性を引き出すことが大事であっても、会社の存続のためには必要な要素でもあります。
それはそれで事実だとしても、「お前の代わりなんていくらでもいるんだぞ」と発言する際は、たいていある種の「脅し要素」が入っている場合が多くあります。
「お前の代わりはいくらでもいるんだぞ」 → 「だからきちんとやれ」
「お前の代わりはいくらでもいるんだぞ」 → 「だから言うことを聞け」
「お前の代わりはいくらでもいるんだぞ」 → 「だからお前の不満は聞かない」
という風に、社員の状況や考え方や建設的なフィードバックも無視し、とにかく力づくで黙らせたい時に使われるのであれば、それは立派なパワハラです。
こんな発言を社風としている会社も残念ながらあるんですよね。
「最悪、自分が死んだ時には代わりはいくらでもいる」っていう意味だとか。
毎日毎日、自分が死ぬことを思い出させられたくないわ。辞めてほしい。
ヨーロッパではそんなことを言ったら大問題になります。あまりにも横行していて慣れ過ぎてしまっているかもしれませんが、個人的に不快感・違和感を感じたらすぐに対処しましょう。
「お前のことを甘やかし過ぎた」
親でもないのに、何か従業員としての考えや希望を上司に伝えた途端にこの発言が返ってきた場合は要注意です。
だいたいは、若い人の考え方についていけない年配の人が、建設的な話し合いができないまま、相手を黙らせたい時に言う発言だったりします。
「お前のいうことは聞かない」なぜなら「甘えた発言だから」←俺が甘やかしすぎちゃったからね。
という構造です。嫌らしいですね。
こっちも30歳なのに、50歳のおじさんに「甘やかしすぎた」って言われても気持ち悪いよ。
50歳が30歳に甘やかすって概念がやばい・・・どっちもいい大人でしょうが。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実は日々の会話の中でもちょっとした発言に違和感や不快感を感じている人も多いのではないでしょうか?
またこの手の発言は、言っている方もこれまで言い慣れてきてしまっているので、誰かが注意をしないと気づかないことも多いです。
パワハラを受けるのは部下であることが多く、言いづらいとは思いますが、まずはこいういった発言をされた時に自分を責めるのではなく、「パワハラ発言である」ということに対して認識を持つようにしましょう。