海外就職を考えた時に、真っ先に思い浮かぶのが「英語力はどのくらい必要なのだろうか？」ということだと思います。
巷のサイトではTOEIC800はないと厳しい、ということを言われていたりもします。
海外勤務の時に実際に必要な『英語力』はどんなスキルなのでしょうか？
まずは話す力より聴く力を重点的に
英語力は必要です。基本的な文章が言えなくては海外で働くことは不可能です。
でも、日本の教育で習った英語で、実は読み書きやある程度の単語力というのはついているはずなのです。
これ以上文法や単語を根詰めて勉強する必要はなく、TOEICという数字に踊らされる必要もありません。
英語の基礎能力が既にあると仮定して、今追加で必要なのは、まずは何をおいても『聴く力』です。
想像してみてください、明日から突然海外の外資系企業で働き始めることになり、朝会社に行き外国人の上司や同僚と挨拶をします。仕事の説明を受けます。
・・皆の言っていることがわからなかったら青ざめませんか？
逆に、言っていることがわかって、上手に返事ができないだけ、というのはまだマシです。自分の中の精神状態が全く違います。
『寡黙なやつ』『英語が話せないやつ』とは一瞬思われて悔しい思いもするかもしれませんが、次に自分が言いたいことがわかっているために、単にそれをグーグル翻訳で調べて綺麗な言い方で伝えればいいだけです。次からその文章はもう覚えるでしょうし、そこで学べば解決です。
一方で、聴く力は、１日で身につくスキルではありません。何度も聞いて、身につけていく能力なので、時間がかかります。言っていることがわからなかったら、上司の指示もわからず、クライエントの要望もわからず、同僚とも会話できません。一瞬で「わかってない人」というラベルを貼られてしまいます。
上手には話せないけれど、指示内容がしっかり理解できて、コツコツ手を動かして仕事を進めることができるならば、時間がかかってもそれは評価される場合もあります。
今日から、『聴く力』を身につけましょう。
相手にどう聞こえるかを意識して話す
英語を話すときは、『英語の文化を背負う』ことになります。
相槌一つとっても日本語の「聞いているよ」という相槌と、「同意している」という意味の相槌で異なるように、口から出る一つ一つの音の意味が、異文化では異なります。
英単語を知っていて、なんとなく文章は作れていても、例えば、文章の単語と単語の間に「まあ」「うーん」「ってか」「あ〜」などの日本語の接続詞を挟んだりしながら話していると、外国人にとっては、とっても聞きづらいです。
話している日本人にとってはなんちゃって接続しているつもりなのでしょうが、外国人にとっては雑音にしか聞こえず、せっかくちゃんと作った文章も雑音のせいで聞きとりづらくなります。
英語に存在しない音はなるべく消音モードにして話すようにしましょう。
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『英語を口から放出する』より、『的を得た表現をすること』が大事
海外旅行でショッピングする場合は、とにかく知っている単語を言って意思疎通を図るサバイバルイングリッシュで事足りますが、海外勤務となるとそのレベルでは問題です。
単に、「綺麗な正しい英語の文章が作れる」だけでも十分ではなく、「状況に見合った、的を得た表現をすること」が大事になります。
例えば、外国人が話す日本語を参考にするとわかりやすいと思います。
日本語を話す外国人スタッフに「昨日のミーティングどうでした？」と日本語で聞いたときに、
「昨日はミーティングを実行しました。私はプレゼンをしまして、彼らは『考える』と言ってくれました」と返事があるとしたら、文法的には美しい日本語ですが、情報としては何か足りない気がしますよね。
一方で、 「プレゼン中は質問も多く反応が良かったけれど、手数料のところで皆顔が曇りました。様子を見てみます」と伝えてくれる外国人がいたら、『なるほど』と情景描写が目に浮かびますね。
「反応が良い」「顔が曇る」「様子を見る」などと、外国人にとっては高度な表現ですが的を得ている表現はそれだけで役に立ちます。
特に外資系企業でのビジネスにおける英語は、単に聞かれたことに対してきちんとした文法で返事が出来るだけでは足りず、英語における高レベルな表現力が必要になります。
普段から新聞やネットを読むなどして、様々な言い方を学んでおく必要があるでしょう。
英語を学ぶにはオンライン英会話
英語を学ぶ方法は二通りあります。
- オンライン英会話コースを受講する
- 独学をする
オンライン英会話コースのおすすめはレアジョブで、スピーキングに特化したコースを在宅で受けられます。無料体験もあるので一度試してみるのがよいでしょう。
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まとめ
英語力とは一概にテストの点だけで計れるものではなく、様々な要素が重なった「伝える力」のことです。
相手の文化や言語にリスペクトして、相手に伝わりやすい話し方を心がけることが必要です。
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